浄土真宗のお葬式の宝城の取り組み
浄土真宗の枕飾りにはお水のお供えは致しません。
既に仏様になられているため,仏飯器にてお供えをします。

まずお水をお供えしている方の心は?と申しますと、亡くなった方も私たちと同様にのどが渇くだろうという追善の心遣いだと思われます。
それは大変尊いことではありますが、亡き人がお生まれになったお浄土には「八功徳水」(はっくどくすい)という大変よい水が湛えられているといいます。
※阿弥陀経の中に説かれています

八功徳水
しっぽうの宝池ほうちいさぎよく 八功徳水すいみちみてり
無漏むろの依果えか不思議ふしぎなり 功く徳どく蔵ぞうを帰き命みょうせよ
(現代語訳)
浄土じょうどの七ななつの宝たからでできた池いけは清きよく澄すみきって、不可思議ふかしぎな力ちからをそなえた水みずが満みちている。煩悩ぼんのうの汚けがれのない浄土じょうどの功徳くどくは、思おもいはかることができない。あらゆる功徳くどくを収おさめている功徳くどく蔵ぞうに帰命きみょうするがよい。
(『浄土真宗聖典 三帖和讃(現代語版)』
守り刀も致しません。
お浄土で物騒な刀を振り回す出来事などないからです。
即得往生
阿弥陀如来さまは、けっして休むことなく今まさにこの時に、私のために働いていてくださる、そのお救いに気づかせていただく、阿弥陀如来さまの「必ず救う、われにまかせよ」というよび声が南無阿弥陀仏のお念仏となって私のもとに至り届いていてくださることに気づかせていただき、疑いなくそのお救いを受け取らせていただくその時(浄土真宗ではこれを信心を得ると申します)、往生浄土が定まるのです。
そのことをお示しいただいた言葉が即得往生という言葉です。
